よつばの。読書会 4th

メモの集計がまだなので正確な冊数も不明なんだけど、ざっと100冊くらい読んだみたい。
今回はそれぞれの人が持ち込んだリストが机に貼ってあった(配布している人もいたけど)ので、メモを取るのが大変楽だった。一覧に対応した番号を本に貼ってる人もいた。主催の人は言うに及ばず、持ち込み常連の人もだんだんと手慣れてきている感じがするなあ。
今回読んだもののなかで飛び抜けて面白かったのはLesefeal氏の同人誌即売会禁止令/ぽて印企画とバンバン氏の実録!図書館は戦争/沙羅双樹の2冊。もちろん面白かったのは他にもたくさんあったのだけど。同人誌即売会禁止令はもう、本当にすごい本だった。話としては90年代初頭の漫研を主な舞台にして当時の同人誌を取り巻く環境(宮崎事件とか有害コミック運動とか)を描いた物。そんな時代背景なんかは歴史としてしか知らないんだけど、それでも圧倒的なリアリティを感じさせられる作品だった。今回読んだもので1冊挙げろと言われたら間違いなくこれ。もう1冊の実録!図書館は戦争の方は小学校司書の人が書いた実録物。司書が普段どんな仕事をしてるのかって話から、小学校図書館ならでは話までいろいろと。子供の本を借りる傾向とか教員との確執とかね。作者の人が本当に図書館好き/本好きなのがよくわかる1冊。
基本的に自分の好きな本の傾向ってのはだいたいわかってて、実録/エッセイなど>その他創作>二次創作(知ってるジャンル)>知らないジャンルって序列になってる感じ。まああくまでジャンルとしてって話なので、その枠を越えてくる面白い本ってのももちろんあるんだけど。特に東方はジャンル内で好き/嫌いが結構広いのでジャンル的な区分にそもそも意味がない感じはする。作中で語られないエピソード(キャラの過去とか)を補完するような話はわりと好きなんだけど。同人誌同人誌したようなキャラありきなものはあまり好みじゃないんだよな。ああ、だから創作とかそっちのジャンルを読むようになったのか。
今回ジャンル的にユニークだなーと思ったのがらきすた。結構いろんなサークルが出してるんだけど、どのサークルも雰囲気が近い。サークル間で似たものが多いっていうんじゃなく、どれも本家っぽい。まあもちろん中にはいかにも二次創作って感じのも混じってたりはするんだけど。ただらきすたの場合は本家からしてそういうのをやりかねないような気がして。
ちなみに今回読んでて一番面白くなかったジャンルは、ジャンル関係なく(←言ってることに矛盾が)18禁物。コンセプトやネタが面白いものはいくつかあったんだけど、内容でみるとなんかあまり面白いと言う感じがしないんだよなあ。まあジャンル的に面白い/面白くないとかだけでなく実用性とかそう言う観点で評価されたりもするジャンルだからいろいろあるだろうけども。まあこのジャンルに面白い物があまりないって言うのは商業誌でもそうなので仕方ないのかなって感じはするなあ。次回からは原則的に(←持ち込み者おすすめとかってなってる場合は例外)18禁物は読まないって方向でやった方が効率が上がりそう。