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• 「失敗をゼロにする」のウソ / 飯野謙次

帯の「失敗して威張っている人が組織を救う」とか「失敗したら威張って会社を危機から救おう」あたりで衝動買い。まあどうせヒューマンエラー周りの話なんだろとか思ったが、それよりはもうちょっと扱ってる範囲が広かった。
全体的に失敗の具体的な事例が多くてイメージが湧きやすいんだけど、逆に主張にあたる部分が埋もれちゃっててわかりにくい。結局のところ失敗から学ぶべきことをどうやって引き出すかってことになるのかな。ざっと読んで面白いなと思ったのは、失敗事例を他人に伝えるときに具体的個別的に表現するようにした方が伝わりやすいということ。要するに「ぼーっとしてた」とかじゃなくて「何々に気を取られてた」みたいに表現すると。興味を持たせるのが大事とかそんな感じだった。あとは暗黙知と形式知の話とか。
いやまあ失敗事例として挙げられてるのは結構面白いのが多かった。一番良かったのはアメリカ機会学会のボイラーの話かな。