それにしても、引っ越し先の部屋はなんかこう居心地が悪いと言うか、据わりが悪い。思い返せばあれだけ独房だなんだと言われた宿舎の部屋でさえ全くの快適空間だったと言うのに、なんでこんな快適そうな部屋でこんな据わりが悪いのか分からない。そんなことを帰りの車の中で考えてた。始めはまだ生活の本拠が筑波にあるせいだと思ってたんだけど、要するに宿舎の部屋は俺が初めて手に入れた自分だけの城だったんだ。それから引っ越して今のアパートにアップグレードし(この引っ越しでは前の部屋の物を全て持ち込んでいる)、WORD部屋出張所を取り込んでーと6年間育て続けた部屋は今や解体されて無くなってしまった。今新しい部屋にあるものは所詮その残骸であって、そこに確かにあったハズの想いというか妄念というかそんな感じのものは失われてしまったんだなあ。と。つくば市とか大学とかにはあんまり未練がある訳じゃないんだけど、あの俺の部屋が無くなってしまったのは悲しい。こういうのもホームシックって言うんだろうか。だとすると俺は引っ越し0日目にして既にホームシックにかかっていると言うことになるな。