嫌オタク流

んーとりあえず読み始める前段階であんまり期待してなかった。本文の余白が妙に狭いとか目次周辺や巻末周辺に感じる違和感とか。なんかちゃんとした本と言うよりは急ごしらえで売り逃げしようって感じが漂ってきてたので。まあでもその辺をふまえて買ったわけだからそこに文句を言うのはナシにしよう。
とりあえずありがちなところをつくけども、この本で「オタク」として叩いてる対象ってアニオタでエロゲ以外のゲームは(碌に)やらずエロ漫画(同人含む)を買い漁って創作とかそういうことは全くしないでなんだかよくわからないけどやたら萌え萌え言ってるような連中ってイメージなんだけど、それ全部満たすような奴はホントにいるの?ってかそれこそ空想の産物じゃねって感じがする。まあいいや。
対談形式で書かれてるんだけども、普通最初に自己紹介みたいな感じの入れるじゃんか。そうじゃないとどういう人がどんな価値観でそれを語ってるかわかんないし。人物把握まで結構時間がかかった。後半のゲスト(?)の更科氏はまあ多少知ってるから良いとしても、前半は全く知らない人間が3人出てきて座談会トークじゃあついて行けない。まあ裏表紙折り返しに登場人物紹介があったのを見落としてた俺も悪いんだけど。まあでもそれ読んだからってどうってこともなかった気がする。


あーなんというか、要するに都合の良いところだけ組み合わせてオタク賛美してる話の対極にある感じだった。まあそういう意味ではもうひとつのオタク論っていう帯のアオリはあながち嘘じゃないかもしれない。もうひとつのって言うか、裏返したって感じかなー。でも要するにコレ飲み屋でくだ巻いてるオヤジの話を文章におこしましたって以上のものは感じ取れなかったな。要所要所で同意できる部分はあるんだけどねえ。市場がどうとかモテ非モテとかそういうあたり。


ところではてダキーワードの嫌オタク流の説明なんだけど

中原昌也高橋ヨシキ海猫沢めろん更科修一郎の著作。

実は1人対談だったとかないよね。まさか。