サマーウォーズ

今更ネタバレもないと思うけど一応。

なんというか話全体を通して普通に王道な青春物といった雰囲気だった。主人公が憧れの先輩といろいろあって仲良くなる流れとか、いろいろあって主人公の能力で世界の危機を救うとか、ラスボス作った人が改心して仲間になるとか。まあいろいろ。
序盤で一番好かったのは先輩の実家で大家族が一堂に会するあたり。ああいうの大好きだわー。田舎の大きい屋敷で親戚一同が会するようなのは俺の原体験のひとつにあるのかもしれない。親世代とか子供世代とかがそれぞれに集まるのがいいんだよねー。まあ主人公たちと同年代がもうちょっと厚くてもいいと思うんだけど、そうすると話に絡んでこさせないといけないからむずかしいかなー。
個人的に一番盛り上がったのは中盤であのばあちゃんが方々の人に電話をかけるシーン。あれこそ事件解決に向けたクライマックスに持ってきてもいいと思えるくらいの怒濤の展開だった。あんなのを先に見せられちゃうと終盤の本当の盛り上げところが喰われちゃうよなあ。最後の花札勝負はやっぱ五光出さないとダメだよなあ。ところでこいこいにおいて五光ってどれくらい出ないものなんだろう。俺の短い花札経験においては一度も見たことないけど。
設定方面はいくらなんでもそれはどうかと思うんだよなあ。職業病ですかね。人の命がかかるようなクリティカルなものをなんでもかんでも他人管理のネットワークに載せて(しかもこけたときのバックアップが貧弱だ)いいものか、と。Twitterのアカウントじゃねえんだぞ。
まあでもいろいろ思うところはあったけど面白かった。映画館で見るのも好かったと思うけど、普通に同好の人で集まって見る方が楽しそうな感じではある。