朝の駅前の交差点。いつものように電車に間に合うかどうか瀬戸際の信号待ち。信号が変わろうかという瞬間突然目の前で人が倒れた。いや、その表現は正確じゃなくて、突然目の前に倒れてる人が現れたって感じ。不謹慎な言い方になるかもしれないけど、まるでデスノートに名前を書かれたんじゃないかとも思えるような状態。は、なんだこれ、とか思ってとまどってるうちに辺りには人だかりが。救急車に連絡したって声が聞こえてきたり、近くの交番で警官がどこかに電話をかけてる姿が目に入ったり。我に返った辺りで冷静に状況を分析すると、どう考えても俺がこの場に残っても役に立つとは思えなかったのでそのまま駅に向かい電車に乗った。あとはいつも通りの日常。夕方帰ってきたときにはそこは朝の事件など微塵も感じさせない、いつもどおりの交差点だった。無事だと良いんですけど。
と、朝起きた出来事の話。これがあのAEDに関連するような病気なのかどうかはわからないけども。帰ってきてから考えたことなんだけど、あの人が一人暮らしで、助かったと仮定するならば、あのタイミングだったのは不幸中の幸いだったと思う。と言うのは、ひとつは一人暮らしなら自室内であんな発作が起こったらまず助けも何もない。電話をかける余裕なんてないだろうし、そもそも声だって出るかどうかあやしい。もうひとつは車道に向かって倒れ込んだので、あと30秒程度でも早く倒れ込んでいたら……ということ。更に仮定を重ねるなら、AEDが必要だったとするならばすぐ側に駅があって、そこにはAEDが設置されていたということ。これは俺も状況がよくわからないので本当に仮定の話なんだけども。
俺は健康と一定水準の幸福はタダだと思っているんだが、こういうのを見るとそうも言ってられないんだろうな。幸福はさておき、健康なんて一瞬先は闇な部分が少なからずあるってことだ。そうでないとしても不摂生は確実に将来の不健康の原因となるんだろうし。多少は健康に気をつけることにしよう。
気がつけば同期の中で最も早く帰る組になっているな。それでも帰ってくると19時くらいなわけですが。あー明日明後日は確実に居残りか。やる気しねーなー。