電波男

面白かったんだけど、主張はちょっと全面的に受け入れるってわけにはいかないかなーって感じ。真面目そうな話(哲学者とか)の間にネタを滑り込ませるのがうまい。読んで手眠くならないようにちゃんとネタを仕込んで来るというか。文章を読んでると言うよりは演説を聴いてるような感覚。まあwebにある文章ってこんな感じかも。ちょっとYOYOうるさいのとドーンを多用してるなー(特に前半)ってのが気になった。まあたいしたことじゃない。


んで内容の話。どうにも気持ち悪いなーと思う箇所がいくつかあったんだけど、その根元は「旧世代オタク(三次元と二次元の間であれこれ葛藤する系列)と新世代オタク(萌え直進派)」に二分してしまっているところにあるんじゃないかと感じた。俺はどっちに入ったら良いんでしょうか。あーなんか読んでるとツッコミたいところは結構あったんだけど逐一書くには多いし、まとめようにもうまくまとまんないなあ。まあつまり、個々がそれぞれ勝手に萌えてる状況もそれはそれでアリかもしれんが、ネットでつながってる状況(攻殻の世界みたいな。特に2nd)の方が自然なんじゃねーのと言いたい。そういうことにも言及して欲しかったなあ。


ところで野村総研のおたくの定義に合わせると俺ゲーオタに入らないんだな。「生活時間のほとんどをゲームに費やすヘビーユーザ層」ってそんなこと言ったら他のと兼ねられんではないか。あと、これだけは譲れないところだがp325のボディスーツが理想型ってのはありえない。そんなのよりクラインの壺だろ。そろそろ誰かクラインの壺作らないかね。


ネタ振り本としては優秀だと思うので、飲みながらでもこのネタについて話せる人が欲しいねえ。俺は自分から話を振るのが苦手なのでもうちょっと強まった人。現視研追いコン前に読んでいけば良かった。